ホーム みはらのひと、ヒト 古民家美容室 Lu-po ールーポー

2022.04.05掲載

古民家美容室 Lu-po ールーポー 田浦美智恵(たうらみちえ)さん

白と青に彩られた古民家


JR三原駅裏の路地に、思わず足を止めてしまう建物がある。イメージカラーの白と青が印象的でカフェやベーカリーを思わせるそこは、2020年12月にオープンした「古民家美容室 Lu-po(ルーポ)」。オーナーの田浦美智恵さんが選びぬいた、髪に優しい、肌に優しい、身体に優しい、できるだけ自然由来の原料から作られたものを使ってヘアケアを施してくれるサロンだ。

自らの体験からたどり着いたLu-poのヘアケア


Lu-poのこだわりには、田浦さん自身のこれまでのストーリーが関係している。そもそも美容師として長い経験を持つ田浦さん。ケミカルな薬剤を使い、髪染めやパーマを施すことが当たり前の日々だったが、出産後に自身の体質が変化。それまで使用していたものにアレルギー反応を起こすように…。
「もしかしたら、自分だけではなく、お客様の中にも同じ症状で悩んでいる人がいるかもと思ったんです。」
それを機に、安全で安心して使うことができ、自然に髪や肌が元気を取り戻していく染料やヘアケアについて勉強するようになった。そしてたどり着いたのが、植物染料〈ヘナ〉やオーガニックカラー剤、植物オイルやハーブから作られた固形石鹸タイプのシャンプーだった。
「素髪の美しさを取り戻し、自分にあった続けられるケアを見付けてほしいです。」
常に、お客様ひとりひとりの髪と向き合い、会話の中で、5年後10年後のヘアスタイルや髪質をお客様自身にイメージしてもらう。歳を重ねながら変化していくことが楽しみになる、そんな気持ちにさせてくれる美容室だ。


Lu-poの一美容師(いちびようし)として

「お客様にとってここがどういう場所なのかを考える1年でした。」
オープンからの日々を振り返り、田浦さんはそう話す。施術中の会話で感じる、お客様が持つLu-poのイメージ。美容室としてだけではなく、それぞれが〈自分のための時間を過ごす場所〉として足を運ばれていることに気づき、そこに寄り添ってみようと思った。
「私自身が思い描くLu-poというより、お客様一人ひとりがイメージするLu-poの一美容師として仕事に向き合ってみようと思っています。」
イタリア語で一匹狼を意味する〈Lupo〉。自分の足で立ち上がり歩んでいく、という田浦さんの決意が店名の由来だ。自らの覚悟は揺らがない。だが、求められる居心地の良い空間として、その様子は緩やかに変化していくだろう。

ありのままの美しさに気づく場所


今後は、ヘアケアによって引き起こされる女性の体の不調にも応えられるよう、漢方や薬膳の勉強も進めていきたいと田浦さんは考えている。体に優しいお茶をいただきながら、ゆっくり自分と向き合える場所。
髪、肌、身体、そして心。Lu-poをきっかけに、自分自身のありのままの美しさに気づく女性が増えていってほしい、そう願っている。

女性専用サロン 古民家美容室 Lu-po (ルーポ)
田浦美智恵(たうらみちえ)
三原市館町1丁目5-18
TEL.0848-36-6357
OPEN:9:30-18:30
定休日:日・月曜日
mail:lu-po202012@outlook.com
instagram:https://instagram.com/lupo202012?utm_medium=copy_link